ストレスマネジメント教育への質問コーナー since 2002/02/26
ストレスマネジメント授業や教育相談でストレスマネジメント技法を活用した時にうまくいかなかった!困ったな!という質問に、お答えします。
Qes1.「ストレスマネジメント授業をしたのですが、呼吸法の時に、何人もの児童が笑い出してしまって、困ってしまいました」(小学校高学年の実践で)
Ans1.「リラクセーションの教示は、『息をゆっくり吐くと、イライラが身体の外にでていき、とってもいい気持ちです』と「〜です」調の口調です。子どもたちは、そのような口調に、戸惑うのです。それは、いつも指示的なメッセージ「〜しなさい」を親や教師が発しているためです。
そのときは、笑いを制止しないで、『おかしな言い方ですね。いつも、先生は何々しなさいっていいますからね。でも、いまは、自分が、するんだ!っというメッセージを自分に送るんですよ。自分にプラスのメッセージを送ると、そのことが実現できるっていうことがあるんですよ』と言って、また、はじめてはどうでしょう。だんだんと、集中できるようになるとOKです。
言葉には、指示語(〜しなさい)と主体語(〜します)があります。教育は、他者からの指示(〜しなさい)や提案(〜してみては)を、自分が受け容れて吸収して、自分の言葉で発する(〜する、〜したい)ようになることだともいえます。
また、『別に、呼吸法をしないといけないということはありません。これは、自分にあうなー。気持が落ち着くなーと思えば使えばいいんですよ。でも、何回かしないとなじまないので、やってみましょう』と。(冨永良喜)
Qes2.ストレスマネジメント授業で、ペア・リラクセーションをしたら、ほとんどの児童は気持ちいいといった感想だったのですが、ひとりの児童だけ、「こんなこと二度としたくない」と感想にかいていたのです。それで、がっかりしてしまいました。(小学中学年)
Ans2.その児童は、家庭ではどのようなようすですか?家庭でしんどくないですか?
Qes.2 家庭では、父母関係が悪く、時々、激しい夫婦げんから、子どもへも暴力があるようです。
Ans2. 学校ではどうですか?
Qes.2 それが学校では、すごくいい子なんです。
Ans2. 「二度としたくない」と気持を表現できたのですから、すごくいいことです。『そう、こんなことしたくないって思ったんだね』、といい、『よく、先生にいってくれたね』と、後で、個別にかかわってください。そして、気持を表現したことを支持してください。そして、『どんなところがいやだったのかな』とか、『自分にあった方法が必ずあるから、これをしないといけないっていうことはないんだよ』と落ち着いて伝えてください。「ひとは信頼できない」というメッセージをもっているかもしれません。身体をふれあったぬくもりの体験が乏しいのかもしれません。家庭で深く傷ついている子どもほど、そのような反応を示すものです。そのような否定的な反応を受けとめて、勉強やスポーツでがんばる姿に、肯定的なメッセージをたくさん送るようにしましょう」(冨永良喜)
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